A Recipe for a Happy Life

日本での幸せライフレシピ

日本語教育の修士
PHAN THU HA さん 

日本に来たきっかけは何ですか?

私はハノイ外国語大学の日本語科を卒業した後、2018年10月に文部科学省(MEXT)の給付型奨学金で修士課程に進学するために日本に来ました。ただ、これは初めての来日ではなく、2017年~2018年にも言語文化交換留学プログラムで東京に1年間滞在していました。

現在、何のお仕事をなさっていますか?

現在はお茶の水女子大学で日本語教育を専門に研究しており、2021年3月に修士課程を修了します。

日本で学んだことのうち、最も良かったことや、強く印象に残ったことは何ですか?

3年以上の日本生活において、最も印象深く、そして私の性格に最も大きな影響を与えたのは、まさに責任感と注意深さです。日本は経済から社会文化までのあらゆる面で、目覚ましい発展を遂げました。大学の友人や教員をはじめ、私が知り合った日本人はほぼ全員が公私ともに責任感が強く、注意深いです。日本社会がこうも急速に、整然と発展していった訳を垣間見ることができました。

日本で夢を実現する過程で、どのような困難に遭遇しましたか?

しかし、上述した責任感と注意深さは、私が日本に住む中で直面した課題でもあります。他の日本人学生と同じように修士課程で学び、日本人の教授と直接やりとりする外国人学生として、自らの母語ではない言語で研究や発表を行うことは当然困難を伴います。しかし、そのような理由で手を抜くことや日本人の学生に比べて上手くできないことを、私が自分自身に課した「責任」が許すことはありません。多大な圧力に晒されても、私を励ましてくれる家族等が傍にいないこともあり、強いストレスに長期間悩まされたこともありました。

今後の短期的/長期的な計画をお聞かせいただけますか?

修士課程修了後はベトナムに帰り、私の母校、ハノイ大学で教鞭を執りたいです。長期的には、ベトナムにおける日本語教育にさらに大きく貢献したいと思っています。現在、日本からベトナムに向けられた投資の波、そしてベトナムから日本に学生や労働者を誘致する政策により、ベトナムの日本語学習者数は急増すると予想されています。私は日本での教育に触れ、さらに短期インターンシップでオーストラリアでの日本語教育を体験したことで、教育への投資は極めて重要であると思うようになりました。将来、私が教え子達にこの意欲とインスピレーションを届けることができる教師・先輩・友人になれることを願っています。

日本にいる皆様、特に同業の方々へのメッセージをいただけますか?

共に日本で研究に携わっている皆さんが、しっかりと自信を持って能力を最大限に発揮できることを願っています。

教育こそが最も長期的で強固な、価値のある投資です。したがって、今後たくさんの若者が母国の教育に一層貢献していってくれることを願っています。

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