日本での幸せライフレシピ
グエン・トゥー・レ・ウエン
-海外で仕事をする以上は、動じない精神を地道に鍛え上げること-
日本に来たきっかけは何ですか?
学生時代、京都の大学で1年間交換留学する機会をいただきました。日本での留学を経て、さらに日本が好きになり、将来も長きにわたって日本と関わっていこうと思いました。
現在、何のお仕事をなさっていますか?
私の会社は複数の航空会社の総代理店事業を行っています。私の業務は、提携先の各社が運航している日本~ベトナム/タイなどの航空便に関して、お客様をサポートし、問題に対処することです。
日本で学んだことのうち、最も良かったことや、強く印象に残ったことは何ですか?
私は日本に5年間滞在して、日本人から多くの良い点を学びました。
日本人の仕事と生活の両面における礼儀正しさ、時間厳守、注意深さ、几帳面さには感心させられます。
仕事では、日本人は非常に高い責任感、計画性、チームワーク力、管理・運営における厳格さを備えています。
日本で夢を実現する過程で、どのような困難に遭遇しましたか?
いろいろな仕事を経験して、日本人はまだまだ外国人に戸惑いがちだと思いました。今はだいぶ改善されましたが、私が外国人だと分かると、不快感を示したり、話したがらなくなったりする場合さえあります。
また、仕事では新しい情報、新しい専門用語を飲み込むのが難しく、同僚やお客様に何度も聞き返さなければ理解できないことがまだあり、少し悲しい思いもしています。
海外で仕事をする以上は、言葉の壁は多かれ少なかれ避けられないものなので、私がすべきことは、動じない精神を地道に鍛え上げることです。実際には親切で優しい日本人がたくさんいて、これまで、そして今も、仕事・生活で私を助けてくれていますので。
今後の短期的/長期的な計画をお聞かせいただけますか?
当面は、自分の専門をより深く学び、個人、団体、代理店、企業など、様々なお客様を対象としたコンサルティング能力を向上していきたいと思います。その後は、会社の航空分野に関する他のプロジェクトを学び、参画する機会を掴みたいです。
日本にいる皆様、特に同業の方々へのメッセージをいただけますか?
個人的には、日本での生活と仕事は、成熟度と高度な自立を試される試練です。時にはホームシック、そして家族が傍にいてほしいという思いに駆られますが、自分が選んだ道を信じなければなりません。
この地で全力を尽くしている私や皆さんが、開拓精神を保ち、学びを求め、仕事の喜びに触れ、人生を前向きに捉える心を持ち続けられることを只々願っています。
私は、日本人がベトナム人により好印象を抱くような未来を信じています。なぜなら、日々努め励み、才能と人格を輝かせている皆さんがいるからです。がんばりましょう^^!