A Recipe for a Happy Life

日本での幸せライフレシピ

チャン ティ ホング ヴァンさん
在日ベトナム青年学生協会VYSAのボランティア委員会の副委員長

日本に来たきっかけは何ですか?

5年前、ハノイの大学に入学したての私は、青春の混沌を抱えながら、自分の選んだ道や、思い描いていた将来の職業が本当に自分の好きなことなのか…あれこれ考えては、いつも「人生は一度きり」という言葉を思い出していました。「青春が一度きりであるのと同じように、自分も一度しか生きられない」。そして、自分がそのとき勉強していたことは、自分が本当に好きなことではないと気づき、50歳になった未来の私が後悔しないように、ベトナムの大学を辞めて日本の大学で勉強する決意をしました。

現在、何のお仕事をなさっていますか?

私は亜細亜大学経営学科の3年生です。

日本で学んだことのうち、最も良かったことや、強く印象に残ったことは何ですか?

日本で強く印象に残ったのは、日本人の「誰も取り残さない」という連帯と相互愛の精神です。私はこれを手話の学習体験を通して感じました。

私は、難聴の日本人の友人から直々に手話を教えてもらったのですが、彼らが聴覚に障碍があっても、カラオケに行ったり、ディズニーに行ったり、やりたいことをやり、好きな事を学ぶためにたゆまぬ努力を重ねる姿を見てきました。

日本では、補聴器の購入、公共の場における補助設備の設置、非聾者への手話教育など、国が聾者に対して多くの支援を行っており、聾者・非聾者が交流したり、一緒に勉強したりできるようになっています。また、自分の能力を高め、それぞれの夢や情熱を追求することも支えています。

これはとても尊いことで、社会の支援や相互扶助の精神、一人一人の可能性を引き出す援助、そして誰もが社会の一員となり、社会に好い影響を与える一要素となる、誰一人として取り残されない仕組みを学ぶことに大きな価値があると感じています。

日本で夢を実現する過程で、どのような困難に遭遇しましたか?

私が夢を追う過程で直面した困難は、経済的な問題でした(おそらくこれは、新型コロナウイルスの流行の中で、多くの方がぶつかっている問題でしょう)。私費留学生として「日本の夢」を歩むには、収支のバランス、勉強とアルバイトの両立、母の負担を少しでも軽くするためにどう節約するか、などなど頭を悩ませました。

日本語学校で2年間勉強する中で、夢に近づく近道は、金銭的な負担を減らし、精神的にも勉強に集中できるように、奨学金を得るべく一生懸命勉強することだと気づきました。

金銭面の負担が解消されたことで、地域のボランティア活動に参加する時間や機会が増えました。2021年から2022年にかけては、幸いにも在日ベトナム青年学生協会VYSAのボランティア委員会の副委員長として、VYSA CHARITY BOOK 2021(在日ベトナム人のコミュニティから本や物語を集め、任意で寄付をいただく形式で再販し、その収益をすべてベトナムに送金し、山岳地帯の子どもたちの学習環境の改善を支援するプロジェクト)を運営することができました。コミュニティのために有意義なイベントを企画し、さらに多くの優秀でエネルギッシュな若者たちに出会う機会が得られました。

今後の短期的/長期的な計画をお聞かせいただけますか?

現在私は大学3年生で、日本での就職活動を始めています。長期的な計画については、まだ温めたい事、もっとじっくり考えなければならない事がたくさんあるので、別の機会にお伝えしたいと思います。

日本にいる皆様、特に同業の方々へのメッセージをいただけますか?

既にお伝えしましたが、もう一度私がとても好きな一句を日本に住む皆さんに送りたいと思います。「人生は一度きり」。自分自身に挑戦する機会を与え、経験を積んでください。二度とは戻ってこない、今この瞬間しかない、今の若い自分にしかできないことがあるからです。日本に来て、外の世界に出て、いろいろ体験して、没頭してみてくださいね!

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